talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

2021/8/29(日)知らないほうがいいこともある

朝から原稿の構成。なんとなくまとまってきた。

親戚がお墓参りに来てくれた。歳の近い従兄弟(といっても7歳くらい違うので某社の偉いさんではある)も伯母たちの付き添いで来てくれていた。10代後半からついこの間までまったく会わなかったのに、この歳になってちょいちょい会うようになるのは変な感じ。でも同じくらい会わなかった別の従姉にも去年くらいに何十年かぶりに出会ったから、ライフステージの変化は友達同士だけでなく従兄弟たちにもあるんだなと思った。しかしこういう時の「いとこ」にはどの漢字を使ったらいいか迷うな。

以前から不思議に思っていたことを母に話したら、母も興味を持ったようであれこれ検索していたらしい。えらいものでそのことについて長年研究している人がいて、書籍も出ているらしいとネットにあった記事を教えてくれた。面白そうだったのでhontoで買った。

世の中で不思議に思ったことは、たいていすでに誰かが調べたり研究したりしている。でもこれはWebがあってGoogleがあって検索ができて、という時代だからわかることだと思う。20年ほど前、院生の頃に修論のテーマを選んだ決め手は「まだ誰もやっていないから」だった。私がやらないと、と思ったからそれにした。今だったらたぶん、これにしようかなと思った時点でその結果をまとめた論文くらいすぐに出てきてしまうだろう。興味を持って調べようと思ったものに悉く先人がいるとわかるのは、誰かが手をつけたとわかると興味が失せる質の学生だった私にはきっと辛いことに違いない。だから20年前にギリギリ学生でよかったとも言える。「井の中の蛙」は世間を知らないことの例えとして使われるけど、「井の中の蛙」だったからこそ取り組めたし、そこから新しい何かが生まれることもある。どこかの誰かがやっていると知らないのは、ある意味で幸せな時代だったのだと思う。