talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

2021/8/30(月)本の話

この間見本誌をいただいた書籍の発売日。情報解禁日の反応がものすごいなーとはおもっていたけど、発売前に重版も決まったそうで、いちスタッフではあるけどとてもうれしいしめでたい。予約した人には先に届いたようでちらりと検索してみたら、「すごくわかりやすいのにまるでその作家さんが話しているみたいなテキスト」的な感想があってうれしかった。元々書きたいことがしっかりあって原文も出してくださる作家さんで作業自体は楽だったけど、だからこそ、その個性を削らないようにとわりと気をつけていたんだった(技法書ではわかりやすくしすぎる場合がある)。ライティング仕事で一番うれしい感想だったかも。

よく言えば落ち着いた、悪く言えば年寄りっぽいテーマの小説を買う傾向が昨今あって、なんとなく、これでは本当に隠居になってしまってよくない気がした。やっぱり生活に引っ張られるのだろうか。それで、ずーっと気になっていたけど後回しになっていたオードリー若林さんの旅行記若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を買った。これから読む先輩の旅行記(山本高樹『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』 )はなんとなく襟を正して開く必要がありそうだったから、その前に楽しむために訪れたであろう旅行記を読んでみようかと思って。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬の通販/若林正恭 文春文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア

インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間の通販/山本 高樹 - 紙の本:honto本の通販ストア

しかし言葉では同じ「旅行記」なのに、パッと見ですら佇まいがずいぶんと違う。旅という言葉を表すものが幅広いということなのだろうか。もしくは、何年もその土地に関わってきた人と初めて3日間触れた人の見え方の違いなのかもしれない。