talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

9月21日(木)輝け!第三回ボルケーノ寄席@新宿ハイジアV-1

見たいコンビが多かったので初めてボルケーノ寄席に行ってみた。今日はウエストランド、ねじ、ゾフィーマッハスピード豪速球、キュウ、マカロンXXCLUB、まんじゅう大帝国、バイオニ、化石コンパス、サバ缶が出演していた。

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外部のライブで初めてみたサバ缶は「からだの探検」。テーマは子どもに物知り博士が人体のひみつを探検して教える学研系なのにサンプル選びや博士の人格が変でよかった。化石コンパスは「スカートめくり」。スカートめくりをした男子生徒を諫める先生とのやりとりかと思いきや泣くまで続ける手厳しさ。事務所に所属した後でひさしぶりに見たら、貫禄がついてさらに面白くなっていたまんじゅう大帝国は「○○と言えば」漫才。こういった主題が次々に変化する漫才は何組か思い出すけど、彼らは口調や独特な間が作用してか逆のリズム感が感じられて楽しい。「演芸界のホープ」感のあるお揃いの衣装もすてきで何度も見たくなる感じ。マカロンお家芸の青春漫才「バスケ部」。最後の試合でシュートをはずしたせいでチームが負け引退する3年生舟久保くんとマネージャーヤマ子ちゃん。ドカドカと暴言を吐きつつ最終的になんとなくプラマイゼロにする手腕が相変わらずすごい。「青春最高」。友人に話を聞いてからずっと見たかったバイオニの「お化け屋敷」。夏も終わりだし来年まで見られないと思っていたのでラッキーだった。お化け屋敷のお化けアルバイトと怖がるお客さん、怖がるお客さんが実は、そしてさらに、というどんでん返しが複数ある展開。最後のオチは夜見たら普通にゾッとしてしまいそうだった。XXCLUBの「天使と悪魔」は、「それ別に迷わなくてもよくない?」という物を迷う話。「天使と悪魔」ネタはここ1カ月ほどで3種類は見たけど、どの芸人さんも被ることがなく皆オリジナリティに溢れているので感心してしまう。XXCLUBは少しシニカルな展開でらしさが感じられた。
この辺りまでの前半5組が5年目位までの若手という感じだった。
ひさしぶりに見たキュウは、以前以上に間を取るマイペースな漫才になっていた。どこかからの借り物の歌詞を繋ぎ合わせた展開に、「むっちゃええやん、最高やん」と最高の肯定フレーズの直後に「創造する仕事に向いてないやん」と真逆の否定を入れ込むあの感じ最高。ねじは「難しい女」。「甘いものを買ってきて」と頼んだ彼女に彼氏がどら焼きと緑茶を差し出したところから始まる一方的なファイト。「えっ? わたし『甘い物買ってきて』って言ったよね?」とキラキラ女子特有の「察して」感を炸裂させ、答え以外の甘い物にダメ出しをし「だって私がエクレアじゃん?」と言い出す面倒臭い女を演じる(あと女装も最高)佐々木さんと終始戸惑いみるみる顔が疲れていくせじもさんのやり取りが相変わらず秀逸だった。ねじのあの女の子ネタを見ていると、同性なのに何とも言えずワクワクするのはなぜだろう。絶対TVではできなさそうなゾフィーの「麻薬捜査官」。麻薬の取引現場に踏み込んだ刑事が残った粉を確かめたことで……という展開。明らかにラリっていく警部役の上田さんが面白すぎた。あと2人ともスーツがすごく似合っていたし演技がうまいので、テレビの人に見つかればすぐドラマに出そう。マッハスピード剛速球「定年」は、定年を迎えた会社員と30年通い続けた会社の近くの呑み屋の大将のやり取り。「最後だからツケを払って帰るよ」と言う会社員としみじみする店主の会話も、最終的に善意と絆など簡単に崩れると言わんばかりのオチでマッハらしいブラックさが炸裂していた。トリはMCにネタにと大活躍のウエストランド。役者やミュージシャン、サラリーマン、大学生、芸人と何を聞いてもダメなところが出てくる「ダメなほうの職業」。お家芸とも言える井口さんの愚痴説法がこの日も炸裂していた。

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3回ともMCを委ねられているので「自分たちの主催ライブと間違えられるんですよ!違うよ!」と笑っていた井口さん。さらにOPでもEDでも皆から「ボルケーノ寄席」のタイトルやMCの口上がピンと来ないとツッコミを入れられていたけど、そこ以外は若手から中堅まで1時間ほどで一気に見られるいいライブ。どのコンビも楽しかった。

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