talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

2022/08/06(土)風呂場を補修する

頼まれていた浴室の部分補修をしたので記録しておく。一日だけ用事が入ったけどそれを抜けば乾燥含めて5日ほどか。離れにもお風呂があるので困らなかったが、通常は朝作業して夜入れる速乾性の素材を使って(慣れてない人が速乾素材を使うと作業が終わる前に固まってしまう可能性もある)作業を1日単位で小分けにするか、スーパー銭湯もしくはサウナを確保してからやるものなのだと思う。※あくまで自分用メモなので工程は参照しないでください。
1日目
配管そばの床の抉れを「浴室用セメントパテ(サンホーム工業)」で作った粘土玉で埋める。抉れが結構大きかったので、粘土状にも薄塗りもできるのを探したところこの商品しか見つからなかった。防水ばかり考えていたので抉れの周囲の目地剤が剥がれた部分にも粘土状のまま薄くして貼り付けたが、タイル厚を考えたら液体状にしてコテで薄く塗るべきだった。適量として「セメント系バスセメント60分(家庭化学)」探したけど近くになく1.3kg袋で購入。浴室に使えるなら外でも使えそうなのでOKである。
この辺の材質は、屋外と屋内、屋内も居室と浴室、浴室も浴槽とそれ以外……と細分化されているらしく、よく見ないと誤った材質を買ってしまう。小さい文字で「浴室内には使わないでください」もしくは「浴室には○○をお使いください」と書いてあることもあるので、注意書きをよく読まねばならない(知らない人のDIYブログで使っていた商品を見て探しに行ったら浴室用ではなかった場合もあった)。
在来浴室だとプロは表面を仕上げる際に、下からセメント→モルタル→タイル→目地と塗るらしいのでモルタルパテを使った方がよかったかと考えるも、DIYの本や材料の説明を見てもモルタルの話がまったくなく参照する場もなかったのでとりあえず浴室用セメントで進めた。もしかするとDIYで修理する段階を超えているのかもしれない。
2日目
午後、剥がれた玉石タイルを浴室用タイル接着剤で貼る。DIYにもブームがあるらしく、昭和レトロもその一つらしい。見つかりにくそうだと思っていた玉石タイルも三角形の物なら比較的いろんな店で見つかった。ただどこもシートタイプが中心でバラ売りしている店は少なめ。玉石タイルの扱いが豊富で黒ツヤありのバラ売りがあった「タイルショップたまがわ」のネットショップでうっかりシート3枚分もバラ袋で買ってしまったので何かに貼って練習してみよう(普通は雑貨で練習してからやるらしい)。
タイル接着剤は「タイル接着剤 速乾タイプ(家庭化学)」を使った。そもそも貼るタイルの枚数が少ないので貼る部分も少ない、その分量の見積もりが誤ってなくなった場合も近所のホームセンターで買い足し可能、ボンド型で塗りやすそう、などの理由から。実際に使ってみると接着剤の粘度がかなり高く、最初のうちは片手で使えたもののほとんど両手で絞り出しが必要だったので、小さな玉石タイルだと動いて塗りにくかった。でも、かといって、練りが必要な粉材は事前準備が大変だし、面が小さいタイルはヘラ塗りが大変なのでこれはこれで。速乾と書いてある割にはパッケージのどこにも硬化時間が書いていなかったが、MonotaROだかで3〜6時間とのことだった。今回のように玉石タイル15枚程度ならチューブタイプの「タイルエース(セメダイン)」がよかったかも。
タイル以外で大きな部分の補修。一度セメント補修してあった床の隅と浴槽横の張り出し角のカバーと新たに穴が見つかった反対の隅を「エポキシパテ 水中用(セメダイン)」で埋める。切って練るだけで硬化して防水も叶えてくれる2層式樹脂材を発明した人は本当にすごい。
「浴室用パテ(サンホーム)400g」もよさそうだったけど、エポキシパテはヤスリ掛けできるとあり、時間がある時にでもなめらかに仕上げられるのではとの算段。
3日目
タイル接着剤が乾いたので目地剤を入れる。
そもそも床に排水しやすいよう傾斜をつけて施工されている部分に粘土を重ねたせいで、案の定タイルのふちが床と並行にならないまま固まってしまった。こういう部分にプロならではの細かい技術が出るのだなあとしみじみプロのすごさを実感する。
……と世を儚んでいても終わらないので作業を始める。本来はタイルを全部取って古い目地剤も落とすべきだが、張り出しと床全体的に目地が痩せており、玉石タイルだと作業量も増えすぎるため、ひとまず貼り直した部分を含めて床全体の塗り直しだけに留める。「速乾 抗菌タイル目地材(家庭化学)」は作りすぎた時に一度堅くなると水を入れても戻らないため、広さと塗りの様子を見ながら3回作る(張り出しに300g→床4/5に500g→残りに200g)。結果的に1kg袋すべて使った。暑かったせいか表示より少し多めに水が必要で、特に3回目はソフトクリーム状の柔らかめにしたら扱いやすくなったのも束の間、ものすごい勢いで水が蒸発して固めになっていった。今後も夏の作業は水多めでよさそう。
目地材はとにかく塗り込んで詰めることが大事らしい。細かい部分用のものも必要だけど、広い面はとにかく「柄付」ゴムヘラが必須だと実感した。角タイルではない今回は出番がなさそうだった「タイル目地補修キット(VITREX)」のタイル用ヘラが偶然使えたが、スクレーパー型で目地剤が堅くなってきた後半は親指の付け根が痛くなったので。
拭き取るまで乾かす時間が短かったのか、目地が削れて汚くなってしまった。目地剤の硬化と拭き取りの時間の見極めは難しい。しょんぼりしつつひとまず完全に固まるまで乾かす。
4日目
浴槽とタイルの間にシーリングをする。
マスキングテープを貼っても取れないか確認し、弱った部分のシーリングを「バスコークカッター(セメダイン)」で削る。金属製だと傷つきやすいとのことでプラスチック製を選んだけど、一回でカッター自体もかなり削れるので数回で買い換える道具だと思う。まだしっかりついている部分は外さず途中でカットして繋げることにした。かなり幅広く塗ってあるので他は細めに仕上げて自然に繋げるようにテープを貼る。
実はコーキングガンとボトルタイプも買ったが、目地剤で結構埋まったのでチューブタイプの「浴室タイル用バスコークN(セメダイン)」から使った。絞る分量と繋げるようになでるのが難しい。ヘラを垂直にあてても元が垂直ではないようでまっすぐ進まないし、まごついて力を入れすぎると余分なクリームが垂れてしまい、今ひとつの仕上がりになってしまって不満が残る。そして、こういう部分にプロならではの細かい技術が出るのだなあとしみじみプロのすごさを実感する(2回目)。
シーリングやセメント補修、初めて手をつける部分はあまり大変ではなかったけど、一度補修されていた部分と自然につなげるのはかなり難しかった。初めてだったので何度も確認して始めたのだけど、手際が今ひとつよくなかったのと仕上がりにあまり満足が行っていない。もし2回目をやることがあったら、体力が続かなくて塗り残した部分も含めてもう少しうまくやりたい。それ以前に、その2回目がすぐ来ないためにもしばらくは防水効果を発揮してくれますように。
気づいたら日記を書かない期間が3カ月くらい経ってしまっていたので、間を埋めながらまた再開しようと思います。