2021/8/17（火）駅の本屋の空気感

用事で京都に行った。京都駅に行くと地下の本屋に必ず寄る。もっと前は伊勢丹のお土産物屋の奥にあったけど、いろいろ改装があって今の場所になったっぽい。京都駅という場所柄やっぱり京都の本が多いけど、それ以外の特集スペースもわりと独特なので楽しい。カウンターが店の出入口に面しているせいか、店員さんがお客さんの質問に対してあれこれ楽しそうに話しているのが聞こえてくる感じもいい。

京都駅に限らず、駅にある本屋には必ず寄ってしまう。これから電車に乗ると思しき、もしくはこれからその土地を楽しもうという人たちが思い思いに本を手に取る空気の中にいるのが好きだ。昨今は店によって注目される本が全然違うから、どこの地域でも、どんな規模でも本屋は面白い。チェーン店も駅の片隅におまけ程度にある雑誌スペースも。

だから本屋を特集した雑誌なんかを見つけると必ず手に取ってしまう。ただ、そういう特集ではたいがい読書好きが前提という感じがあるので、結局は買わずに戻してしまう。読書が好きかと言われると、別に言うほどではない。小さい頃から本はそれなりに読んだし図書館も好きだし、今も移動時間が長ければ本を持っていくけど、高校に入って読書家の友達を見てこれじゃだめだと思って意識的に読み始めたような程度。普段もしんどければ読まないし、趣味の優先順位としてなら音楽や映画の方が上回る。でも、それでも本屋は好きだし、駅の本屋には必ず寄ってしまうのだった。不思議なもんだ。