talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

2月19日(日)ミッドナイトシャッフル@COMEDYS PLACE

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モグライダーヤーレンズのツーマンライブ「ミッドナイトシャッフル」に行った。全体の流れは、OPトークから各コンビネタ1本、シャッフルネタ1本、サイコロトーク、ゲーム企画で約2時間半。

確かヤーレンズが上京して一番に仲良くなったのがモグライダーらしく、「反野内豊史」メンバーの錦鯉や虹の黄昏とのツーマンも実施済みだけに満を持しての雰囲気だった。気合いが入りまくった2組は開催のいきさつやタイトルの由来、お互いのニュースなどゆるめの内容ながらOPトークに30分以上割くというスタート即TT破壊を見せていた。

ネタは、モグライダー「落語」、ヤーレンズ「畑を荒らされて困る」。モグライダーはともしげさんが落語の代表作「時そば」を実演する「とんかつの揚げ方」系の説明もの。ともしげさんの慌てぶりはもちろん芝さんの「そこで音楽系のワードを使う!?」的なツッコミセンスが絶妙で、説明するだけなのにやっぱり面白かった。ヤーレンズは、モグライダーが好きだという「涙がツー」、「親孝行」やツッコミどころが多くて手が足りない「新婚生活」、罰当たりな「ジョギング」など新しめのパートも入ったセットリスト。ネタはアーバンな人たちが想像で東北弁を話す時の見本のような「畑が荒らされて困る」だった。

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写真:なんとなく画面が赤い。

シャッフルネタは、ヤーレンズが「銀座に行きたい」、モグライダーが「ガンの告知」。ヤーレンズ柴田恭兵ポーズをキメる白スーツ姿の出井さん(「髪がまとまらない」そうでリーゼント姿が見られなかったのが残念)と、裸眼で東部33部隊Tシャツに裸足という楢原さんの見た目が何よりすごかった。カバーやシャッフルネタではいつもかなり高い完成度で見せるヤーレンズだけど、楢原さんの「練習したら10分でできた」覚えの良さや動き、出井さんの芝さんらしい口調や「潜水艦の…」の件の表情のトレース力を持ってしても別物。やはりともしげさんのキャラの強さと芝さんのフリースタイル力でできるモグライダーのネタは相当な強度があることを感じさせられた。

一方、メガネ(思ったよりお似合い)とスカーフ姿が大橋巨泉風のともしげさんと緑の玉虫色スーツもさらっと着こなす芝さんもヤーレンズにはおよそ見えない仕上がり。内容も同様に「普段はしない練習をかなりした」という芝さん、「関係ないテーマが連続するから覚えるのがすごく難しい」と言いつつ「好きな件が入ってなかったから勝手に入れた」というお笑い好きが隠せないともしげさんのネタは、過去の耐久ライブで見たねじ佐々木&馬鹿よファラオ組の仕上がりとは真逆。かつてBUCK-TICKの曲をまったく違う形にリミックスしたエイフェックス・ツインばりにアヴァンギャルドな仕上がりだった。

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写真:着ても脱いでも窮屈そうなともしげさん

終了後「いろんなパートがあって組み替えられるから本数ができるんだね、それはうちもさすがにできない」という芝さんの感想に対し、「その組み方もいろいろで、反応のいいパートばかり並べてもうまくいかないことがある」と楢原さんが野球の打線になぞらえてヤーレンズのネタ(じゃないか。「おしゃべり」か)の構造を語る様子が珍しかった。

サイコロトークは各コンビのサイコロで出演を決める形。芝さんのモノマネが見られたり楢原さんの出目がものすごく多かったりピンで出ることになった出井さんがラテンパブのメロディちゃんの話をしたり誰も出ずに「ミッドナイト・シャッフル」がフルコーラス舞台にただただ流れたりしていた。
企画コーナーはぐるぐる輪投げ対決、アルミホイルを食べている方を当てるクイズ対決、マッチ早飲み「ギンギラギンにさりげなく」カラオケ対決。のちに「目回して銀紙食べてマッチ飲む」でまとめられた体力的にキツそう、そしてどう考えてもアルミホイルはやりたくないとゾワっとする企画も含め(見ているぶんには)全部楽しかった。
「一生分のミッドナイト・シャッフルを聞くことになると思う」との話だったけど、本当に山ほど聞いた。「ギンギラギンにさりげなく」もそこそこ聞いた。正直ものすごく見えにくい会場なので動きのないライブだとかなり厳しいけど、この音楽が以外と楽しく最初から最後まで動きも多かったので楽しい2時間半だった。
#ライブメモ #モグライダー #ヤーレンズ