2022/04/10（日）読んだり見たり
塩田武士『朱色の化身』読了。記者がある女性を追う話の縦糸に、あわらの大火・ゲームと制作・メディア変化・ジェンダーや格差問題など多様な横糸が3代に渡る人々の記憶で織りこまれ布が段々完成する。この一つだけでも書く人なら書いてしまうだろうなという奥深いテーマを主要なキャラクターの要素として詰め込んだ上、登場人物もかなり多いのでかなり盛りだくさんさがある。それだけに「蛤御門のヘン」前後編が読む時のいい補助線になってくれた。
3/30 たっぷり聞きたい！『朱色の化身』制作秘話 - 角田龍平の蛤御門のヘン｜KBS京都
4/5 蛤、シーズン10突入！塩田さんに聞きたい、「情報」と「事実」の扱いについて - 角田龍平の蛤御門のヘン｜KBS京都
その昔、数年に渡って某ベンチャーのコーポレートサイトの記事を書いていたり、マイコンからスマホに到るまでのゲーム制作の変遷もなんとなく知っていたり、NHK「病院ラジオ」で見たそれらしき依存症治療の病院が出てきたり、突然昔に好きだった漫才師プラスチックゴーゴーの名前が出てきたり、個人的な面白ポイントが多くてその辺も面白かった。あの会社、絶対メンバメイコボルスミ11って部屋名あるよな……と想像してみたり。
「100カメ」やっぱり面白すぎる。レギュラーになってくれたのめちゃくちゃうれしい。
