talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

2022/02/25(金)目を逸らすためのていねいな暮らしではない。

ロシアのウクライナ侵攻、ただただ驚いてしまった。デジタルサイネージのある時代に地下鉄を防空壕代わりに逃げ込まなければならないなんて。
ゴルバチョフが1991年に行ったペレストロイカの頃まで、ロシアは一筋縄ではいかない国だったよなと思い出す。父がちょうどペレストロイカ前に旧ソ連に単身赴任することになり、渡ソ前に私が通う高校(入学式の直前だった)を見たいというので一緒に行った。その時はわからなかったけど、大人ですらソ連に入るのは不安だったのだろうと今ならわかる。
それでも、歴史的に重要な表現だと思ったし興味があったから、大学から院にかけての数年間はロシア・アヴァンギャルドやそこに含まれる芸術家の研究をしていた。難しい国だとわかっていたからこそ、政治とデザインのバランスが壊れた時の怖さも必ず考えるようにしていた。単身赴任の終わった頃、父がロシアで仕事をした現地の人にロシア・アヴァンギャルドについて資料が何かないかと聞いてくれたのだけど、なぜそんな(嫌な)時代のことを聞くのかと言われた、という話もあった。国民と政治家の理想とする在り方の間にものすごく大きなねじれがあるというか、拗れた歴史を元に戻す難しさを引きずってきた国だとは知っている。それでもいろんな芸術家が積みあげてきたロシアの文化が好きなのだった。だからどうか戦争なんて早くやめてほしい。

昨今のコロナ問題でずっと閉塞感が続いているところにあり得ないニュースが入ってきて、気持ちがザワザワしてなんとなく落ち着かない。こういう時にふと目に入ってくる実ものの植え時や花の情報は気持ちが楽になるからすごいなと思う。いろいろ考えるからこそ日々のささいなことが心を支えてくれるのであって、現実から目を逸らすための「ていねいな暮らし」ではない。そのことはきちんと言っていきたい。冷笑がカッコよかった時代はもうとっくの昔に終わっている。

確定申告の電子署名に3回目にしてまたパスワード問題で時間をむやみに費やしてしまった。パスワードを変える時は普通パスワードを忘れた時が多いと思うんだけど、旧パスワードと新パスワードを完全に入力しないと変更できず、ロックされる前に改善できる手段が設定されていない仕様を考えた人、想像力がなさすぎじゃないのか。今住んでいるところは市役所が遠いので8日からコンビニでパスワードを変更できるようになったのは一歩前進ではあると思うけども。今日はもう無理なので明日にはコンビニでパス変更をしてこなければならない。申告のみならず、執拗にマイナンバーカードを普段使いさせたがっているようだけど、そうしたいのであればさまざまな段階でトラップレベルで出てくるパスワード(名前が微妙に違うし何個もある)を整理して減らすべきではないのか。一つ覚えておくことすら大変なのに、使う場所ごとにパスを変える必要がある重要情報をカードで持ち歩かせること自体に無茶があるのでは……。もしくはデータを完璧に保護しながらも簡単に使える仕組みができるめどがついてからがタイミングなのではないかね。