7月22日（土）トンツカタン第三回単独ライブ-君の笑顔の為だけに@渋谷ユーロライブ

トンツカタンの単独を見に行く。JERRYを思わせるイラストのチラシがすてきで告知が出た瞬間から期待していたライブだったけど、実際に新ネタも流れも3人の演技も幕間VTRもBGMも衣装も、すべてがきっちり仕上げてあって本当に面白かった。2日目昼公演を観たけど、時間の調整がつけば当日券で夜公演も観ようかと思ったくらい。

内容は以下（タイトルは個人のメモ）。
コント1「勇者と魔王」、OP VTR、VTR「高校時代の情報共有：菅原・櫻田（1）」、コント2「行きつけの店」、VTR「高校時代の情報共有：森本（2）」、コント3「ALFEE」、VTR「YouTuberトム・ヤム・クン（1）：ゲーム編」、コント4「人気歌手よしこ」、VTR「手術に行く菅原」、コント5＋VTR「犯人の供述」、コント6「フレンチレストラン」、VTR「YouTuberトム・ヤム・クン（2）：プリン＋しょう油編」、コント7「菅原の家で遊ぶ」、VTR「VR 森本晋太郎」、コント8「ケンカ最強の男」、番外編：理由VTR＋コント1「カタコト塾」、理由VTR＋コント2「G」

「勇者と魔王」はRPGの一場面かと思いきや、前説スタイルを踏襲する魔王とパーティの会話がライブの導入にもなっているメタ系コント。終わった後も勇者の「なんだこいつ……営業慣れしている！」、「場を温めているんだ！」に思い出し笑いするくらい面白かった。「行きつけの店」は、常連感を演出してくれる居酒屋のネタ。常連ならではの「いつもの（飲み物／料理）」が出てくるまでわからず、頼んだ料理（飲み物）と被ったり、一歩外に出るといきなり店員がよそよそしくなったりする。「ALFEE」はキャラクターの見た目とストーリーのズレがある瞬間を境に暴かれていくお得意の展開。「人気歌手よしこ」は、歌手と一般人の恋愛模様を描いたコント。「過去の恋愛を歌詞にするタイプの歌手よ！」と高らかに宣言し、オリジナルソング（歌詞は森本さんらしい）をフルコーラスで歌い上げる。「犯人の供述」は、追い詰めた犯人が歩きながら自白を始め、それについていく刑事たち。舞台からはけ、街を抜け、野を越え山を越え、いつの間にか高尾山に……という、ザ・ギースがやってそうな舞台と映像をミックスさせた仕組みだった。「フレンチレストラン」は、感想を伝えたいというお客とシェフとギャルソンのやりとり。音楽や空気清浄機を褒められる切なさ。「菅原の家で遊ぶ」は、コントにおける時間経過と舞台での立ち居振る舞いの常識に切り込んだメタネタ。何もなくても何かがあって然るべき、時間が明らかに経っていないのに経ってしかるべき、的なやり取りが面白く、森本さんの「俺はそうする自信はない！」という困惑たっぷりのツッコミが最高だった。「VR 森本晋太郎」は菅原さん作のVTRコント。高3で森本さんの同級生よしこになったつもりで恋愛RPGを進めさせられる森本さん。ツッコミセレクトや櫻田先生とのチープかつ「俺は弱パンチに弱い」格闘シーン、死んだ後の魂シーンなど、一人二役で自分に自分でツッコミを入れる違和感が面白かった。「ケンカ最強の男」は、北高の菅原や櫻田にタイマンを申し込まれる最強の男・西高の森本。何度かタイマンシーンが繰り返されるうちに独特なファイトスタイルの櫻田は覚えられ、覚えられない菅原も協力を受けて覚えられ、すっかり仲間になるも別れが……というコント。「人気歌手よしこ」のキャラクター・さくらっちや「ALFEE」の三色ボールペンがさりげなく織り込まれていて楽しかった。プラン9のようなすべてが伏線で最後に回収される、というほど大がかりではなくても、こういう演劇的なギミックはあるとやっぱりうれしい。

ここまでが本編で、終了後にDVD特典用の既存ネタの収録パートがあった。追加ネタ2本は3公演で違っており、土曜の昼公演は「カタコト塾」と「G」。「自分たちの中で初めて一番受けたネタ」の「カタコト塾」は確かに名刺的作品だし、「G」もテレビでよく見る代表作。「初見の感じで笑ってください！」と心配されていたけど、実際は何度見ても面白いネタなので普通に大笑いしてしまった。ただ金曜夜公演分に個人的に大好きな「ラップバトル」があったと聞き、機会を逃したのが残念。渋谷ユーロライブでレペゼン渋谷のあのネタを見てみたかった。
最後のED VTRもよく、ヘアメイクのクレジットになかよし小森さんのお名前があったのがすてきだった。
そんなこんなで森本さん曰く、10月25日発売のDVDは、新ネタ8本、幕間映像、特典映像ネタ4本の盛りだくさんな一本になるとのこと。ライブが本当に面白かったので今から楽しみ。

#ライブメモ #トンツカタン