talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

6月24日(土)劇団ハッピーヒューマン第4回公演「布」@ユーロライブ

f:id:theklf:20170627185110j:plain

劇団ハッピーヒューマンの2daysの2日目。2日目の新作を見るかどうか迷っていたけど、1日目の「メガヒッツ」経由でひとまず昼公演に行くことを決めた(これくらいの気軽さだとなんでも行きやすい)。

「布」というタイトルでは内容はさっぱりわからなかったが、そういうものだという心構えでとりあえず参戦(以下、コントのタイトルは覚え書きで正式なものではありません)、

f:id:theklf:20170627211559j:plain
写真:ハッピーヒューマン会報誌(ないと誰が誰かさっぱりわからない)。
メインのコントは、深夜の笛の音に導かれ闇夜に消える子どもたちを両親が探す「ハーメルンの笛吹き」、ゾンビに追われ命からがら逃げてきたグループの話「ゾンビ」、歴25年のベテラン駆除員(ドドん石田)すら惹き込む「1匹いたら100匹いる」ミュージカル「ゴキブリ」、街中に仕掛けられた巨乳罠に飛び込んだ童貞が連れて行かれた先は……という「童貞の妄想」、「やってみたらできた」上手すぎるベジータ(空気階段もぐら)と「私をコケにした人力舎どもめ!」「あそこの浅井のヤツか」などと随所でアドリブをかますフリーザ(マツモトクラブ)のみ段ボール有り、あとの役柄はほぼ色ジャージの「30代以上が3万円で『ドラゴンボール』をやってみた」の4本。以前から継続したテーマやシリーズものがあったので、メガヒッツを見ておいてよかった。

継続といえば、ブリッジ的なコーナーはほぼすべてそうで、「テレビショッピング男と販売促進女のグッズ紹介」、他劇団の主宰をゲストに「やる気はあるんだけど全然ダメな子たちなんだよね」な研究生がオリジナル脚本を指導してもらう「研究生のコーナー」もちゃんとあった。ちなみにこの日の脚本は「両親への挨拶」で、オーソドックスなテーマにも関わらずやっぱりわけのわからない展開に主宰3人ですら苦笑い。最も男前のはずの主役(永瀬涼/アンダーパー近藤)が「一番バッキバキの目をしてる!」と専らの話題だった。

f:id:theklf:20170627211712j:plain
写真:サイン入りの布(間宮光一/バイオニ松元)。三角なのは暗に「ガーランドにもなります」というアピールか。

昨日の「豆コーナー」は「がんばれ劇団員(布)のコーナー」に。「人質を取る犯人とそれを説得する家族」の場面を演じる劇団員がセリフを忘れたと思ったら、「がんばれー!」など思い出してもらうための声援を送ると布がもらえる(が、「布は遠くまで飛ばないので出口でもらって帰って」とのことだった)という仕組み。昼公演では犯人&兄役の主人公(冴木正一/トンツカタン森本)が、リアルでも絶対にセリフを忘れなさそうな上に忘れた演技がうますぎたために(あと長い)会場が微妙にざわついていた。いろんな劇団員が忘れ母親役(済かなこ/おとぎばなし吉田)に至っては楽屋に台本を見に帰ったにも関わらず、弟役(火野風太/バイオニ空閑)が長ゼリフを一度も間違えずに流暢に言い終える、というバランス感も最高に面白かった。

新作も面白さと奇妙さとくだらなさがやっぱりうまくブレンドされていて、文章にしたらやっぱり一つも面白くない内容だった。2日間通して見たけれど、どちらも見終わった後でどっと疲れが出たくらい圧の強い作品だったので、出演されていた芸人さんもさぞかしお疲れだったろうなと思う。またこの日の公演でシンブンは解散だったそう。本ネタではなかったにせよ、最後に見ることができてよかった。みなさんお疲れさまでした。

#ライブメモ #劇団ハッピーヒューマン