talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

20131108 DJ Tonka:Dirty Tripでの最高なハウスが待ち通しい!(2013年11月8日)

DJ TONKAをゲストとして招聘したパーティDirty Trip(2013年11月8日開催)の主宰・Karel Procházkaさんが事前に行ったインタビューの訳。個人的なおぼえだけに誤訳や意訳などで意味が違っているところもあると思いますので、あくまで参考ということで(詳細は本記事で確認を)。

 

ちなみにインタビュー中に出てくる「最高の眺望の屋上」の話は、DAZED AND CONFUSEDデジタル版の記事によるものだと思います。

本記事:

DJ TONKAーSATELLITE VOICES INTERVIEW(DAZED AND CONFUSED)

http://www.satellitevoices.com/munich/music/1545/dj-tonka

個人訳:

http://theklf.hatenadiary.jp/entry/2013/11/08/203706(はてダ)

http://d.hatena.ne.jp/theklf/20111010#1318266196はてブ

 

 

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DJ Tonka:「Dirty Trip」での最高なハウスが待ち通しい!(2013年11月8日)

 

ヨーロッパでディスコハウスが生まれた頃からの伝説的なDJ。彼は、かのUplifting RecordsとVivienne Recordsの主宰で、ちょうど3つ目のレーベルをスタートさせたところだ。だが私たちは、ブルノ(チェコ)でのギグの後、彼の最高の眺望を持つ屋上の話も含めて話すことができた。

 

 *

 

Q:DJを初めてからもうすぐ25周年ですが…どうしてずっと続けてこられたのでしょうか。あなたに閃きを与えてくれる人、もしくは物があったの?

 

僕は毎日音楽や芸術に囲まれたジャズ一家で育ったんです。だから僕の生活の中では、それがインスピレーションのを与えてくれるものの一つと言えますね。

 

Q:あなたは2年前にブルノのFléda Clubでプレイしています。あなたは素晴らしい雰囲気で満員にしていました。このギグのことやブルノのことを覚えていますか?

 

もちろん! 僕は本当にこのショーを楽しんだから。自分のギグの直後に楽屋でお客さんのためにピアノを弾いたことも覚えていますよ。これはすごく楽しかった! 素晴らしいオーディエンスとエネルギーに満ちたクールなパーティだと思います。まるでコンサートをやっているような感じ、場所もインディーロックぽさがあるし。

 

Q:あなたは最初のリリースを1991年にイアン・プーリーとしましたよね。合ってます? 今でも一緒に作ったり、音楽について話したりするんですか?

 

時々。イアンはベルリンに住んでいて僕はミュンヘンがベースだから、電話で話したりしますよ。まあ、今でも僕らはクロアチアフヴァル島みたいな場所で休日を一緒に過ごそうって会うこともあるんだけど。音楽の話は日常のことです。

 

Q:テクノロジーはすべてを変化し改善していきましたが、あなたが昨今トラック制作で使っているものを教えてもらえますか。

 

今は2台のMac ProとLogic Proです。1台はPro Tools、もう一台の新しい方には自分用にしたApogee Symphony I/Oをを入れています。あとはよいサウンドカードかな、それがあれば暖かくて太い音が出せる古いテープマシンと同じ感じにできるから。ドラムとキーボードの音はそれで作ります。その時のケースでよいと思うものは違うけど、プラグインを使っちゃうととても「痩せた」音に感じてしまうので。音選びはすごく重要なんですよ。これまでに集めてきたサンプル倉庫から、サンプルを組み合わせては選んでいるくらいいつもやってます。音の扱いはヒップホップの手法というか。

 

Q:あなたはいくつもの素晴らしいギグを実現させていますよね。世界で一番楽しい場所はどこでしたか? また、世界のどこでプレイしてみたいですか?

 

もう何年もの間、東欧でのプレイが本当に楽しいんですよね。みんな、音楽やパーティの楽しみ方をちゃんと知っているから。きっと、もの悲しさとハッピーさが上手く融合しているからだと思うんだけど。僕はいつも音楽の情緒に訴える部分にフォーカスしているんですよ。音楽で自分の気持ちを表現したい。僕はクラシック音源とオリジナル音源の2つをミュンヘンBMWのDJセットでプレイしました。クラブでやる時とは全然違いましたが、僕はとてもそれが楽しかったんです! 違う世界でも感じることは一緒なんだなと。シンプルに、いい音楽はいい音楽、なんですよね。

 

Q:何かで読んだのですが、あなたはミュンヘンに素晴らしい眺望のテラスをお持ちだとか。そこから何が見えるんですか?

 

ええっ、どうして知ってるんですか? 僕はそれを限られた友達とねこにしか見せたことがないのに(笑)。そうだなあ、大きな船とか…。街の真ん中なのに広々とした空が見える、すてきな場所ですよ。

 

Q:あなたは4万枚のレコードをお持ちだとか。最も大事な一枚ってどれですか?

 

あはは、次の質問にしましょう。好きなレコードを200枚教えて、って聞く方がいいと思いますよ。2枚あげるとしたら、 Bronsky Beat/Small town Boyのイギリスでリリースされたレアなピクチャー盤と、Madonna/The Immaculate Collectionのオリジナルプラチナアルバム(アメリカでリリースされたLP盤とテープとCD)。VogueとExpress Yourselfのようなヒット曲を収録したアルバムなんだけど、これは、Shep PettiboneのサウンドエンジニアがプロデュースしたTony Shimkin用の原盤。非売品です(笑)。

 

Q:今でもターンテーブルでプレイしますか?

 

ミュンヘンでなら時々。珍しいオリジナルのイタロディスコをスピンする時や、実家のあるマインツのストリートカーニバルなんかだと7インチを持っていきますからね。

 

Q:仕事をしている時に一番大変なことは?

 

不規則ってことです。でも、これは楽しい部分でもあるんですけどね。

 

Q:アーティストとしてのあなたを突き動かすもの、信念とはなんですか?

 

僕は大きな文字で「悲しい歌は僕をハッピーにする」とプリントされたTシャツを持っているのですが、僕が「ハッピーな歌で悲しませてしまう」かどうかわからないけど、その意味の本質を理解できたら、僕らはこのことへの回答を導き出せるんじゃないかと思ってるんです。

 

Q:「EDM」は避けては通れない大きな流行ですが、この文化から発見した興味深いものは何かありましたか?

 

エンジニアの職人芸が感じられる新鮮な音ですよね。それは常に重要で興味深い物だし、時には違う方向性を見せてくれるものです。でも、その中でも最も面白い部分は、EDMのプロデューサーたちが過去数十年間のプロデューサーのような音とまったくちがうものだということです。ディスコはディスコ、ハウスはハウスで、EDMはEDMなんです。

 

Q:プロデューサーとしてハウスミュージックにおける「next big thing」は何だと思いますか?

 

Madeonの曲はかなりすごいなと思ったんだけど、またすぐに新たな曲がリリースされるのでそれを待っているところです。発表済みなのですでに知られていますが(今年のイビザで彼らに会ったんですが、よい耳を持つナイスガイたちでした)、UKでリリースされたRamedy EPもクールでした。あとはドイツのSatin Jackets((Tim Bernhardt)が出すピアノハウス調のニューディスコかな。

 

Q:DJ前もしくはDJ後で必ずすることはありますか?

 

DJ前はだいたい、バスルームで少しの時間、自分自身を見つめ直して気持ちを落ち着けます。

DJ後は、ホテルでお風呂に入ってくつろぎ、少し話をしてからベッドに入ります。もうずっと長い間、バスタブは僕の旅には欠かせない物になっています。

 

Q:テクノロジーはあなたのDJの準備にどんな影響を及ぼしましたか? そのツールがもたらす即興性についてどう感じていますか。

 

Rane Serato SL4を繋いだMacBook Proと小さなDicer(注:Novationの製品)のコントローラーは、どんな状況でも非常に自由に反応してくれるセットです。Pioneer Nexus 900ミキサーのエフェクトボードも欠かせません。昨今は、旅の合間でも選曲の準備できるのでこのスタイルがいいと思っています。毎夜ごとに1〜3個の新規フォルダを用意するんですよ。特に、電車や飛行機での移動だとこの作業がとてもはかどるんです。おわかりだと思いますが、この作業がギグを作ってるんですよ。

 

Q:近い将来に出る予定に新しいトラックやリミックス、コラボレーション作品の一部分を、ほんの少しだけ教えてくれませんか?

 

P’k zsss

P’k zsss

P’k zsss

P’k zsss

 

こんな感じで充分かな(笑)。あとは僕の新しいレーベルTONKA TUNESの新しいプロダクションをチェックしてみてください!

 

Q:最近は誰の曲を聴いてますか?

 

Van SheかTwo Door Cinema Clubのようなバンド物ですが、数カ月前からTegan&SaraのI Was A Foolが家聴き用ではお気に入りです。the Monsieur Adiのリミックス版とすばらしいプロデュースのオリジナル版をチェックしてみてほしいです。80年代初期のFleetwood Mac/Little Lies(これもまた完璧にポップソングですが)を少し思わせる完璧なポップソングなんですよ。いい雰囲気があるミドルテンポのサウンドです。

 

Tegan and Sara - I Was A Fool [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

http://www.youtube.com/watch?v=WZHGeg_0Rlo

 

Tegan and Sara - I Was A Fool (Monsieur Adi Remix)

http://www.youtube.com/watch?v=gvd0cswacag

 

Fleetwood mac - Little lies

http://www.youtube.com/watch?v=kyE4CLM0QIA

 

Q:今回のギグを心待ちにしているファンが期待できる何かはありますか? 何かの新作や未発表曲、もしくはまだ私たちが聴いたことのないような特別なエディットものなど…。あなたがプレイを楽しみにしているトラックはありますか?

 

もちろん! 最新リミックスのAM2PM/So Badがそれです。クールで最高でバンギンなハウス(僕がそう言うのを許してもらえるとしたら…)をレコーディングできたので、この週末にあなたのパーティにて一番にテストプレイしようと思っています。これまで答えてきた質問の中でも冗談ではなくて、いくつかのバージョンを録音したので…。TONKA TUNESのサンプルもいくつか持って行こうと思っています。

 

A Dirty Trip(パーティの名前)での最高なハウスが待ち通しい!

https://soundcloud.com/ampm-live/so-bad-dj-tonka-remix-teaser

 

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本記事:Karel Procházka_DJ Tonka: Dirty House for Dirty Trip. Can't wait!

https://www.facebook.com/notes/karel-procházka/dj-tonka-dirty-house-for-dirty-trip-cant-wait/583396811708870