2021/12/10（金）師走は物入り

クリスマス前にギャルソンでもヨージでもない黒い服を買う。年齢なりのブラックフォーマルが必要になるかもしれないからだった。いわゆる一般的な人生を送らず、さらに幸か不幸か悲しい出来事に出会わずに来てしまうと、この歳まで年相応のものを持っていなかったりする。適切な基準がわからないので売場で店員さんとの間合いを計りつつ一通り偵察し、日を改めて買いに行った。選ぶ店はいろいろあるけどこういう時はやっぱり百貨店が間違いない。特に髙島屋さんは店員さんの丁寧さが群を抜いていた。ポイントや立地などのあれこれから実際には伊勢丹で買ってしまったけど。
どうやらブラックフォーマルは20〜70代の各世代1〜2ブランドだけが専用のラインを立ち上げており、そのブランド群を中心に各店オリジナルを1、2ブランド加える感じが一般的らしい（どの百貨店でも売場面積が狭い理由がよくわかった）。しかも、よく見るとブランドは違えど製造元はほぼ一つ。お手頃な紳士服メーカーでも値段が違うのを見るとその製造元なので、ほぼ独占に近い市場なのかもしれない。かばんや靴、ストッキング、コート、アクセサリーと、とにかく正式な決まりごとが多いのにあまり触れない分野なので発見が多い。

レディスだと絶対に裄が足りずメンズを選ぶ私も、正式な場ではごまかせないのでレディスを選ぶ（そもそも売場が別）。案の定裄が短く、平均から外れた体型だと大変なことを再確認させられる。せつない。とはいえ許容範囲内ということで目星をつけていたスーツを購入した。ボディポジティブとか多様性云々とかいうけどこういう部分は今後もしばらく変わらないだろうなーと思った。

帰る前にちょっとウインドーショッピングをした。やっぱり百貨店って好きだな。たくさんの商品を眺めるのは精神衛生上とてもいい。あれこれと見ているだけで気分が上がる。だからスパンクハッピーが好きなんだよな。

あと1月1日到着予定だったKindlePaperWhiteがもう届いた。20日も早く到着するとはどういう理屈なのか。