7月30日（日）バツ5＠新宿バッシュ

離婚経験のある芸人さんがその理由やエピソードを披露し、さらにエピソードを元にしたコントをするライブ。

転んでもただでは起きないお笑い芸人ならではのテーマだけど、ジンカーズ樋口さんの離婚以降にわかにこのジャンルが盛り上がった感があるのが不思議……。メンバーは、バツ2の磁石佐々木さんを筆頭に鬼ヶ島和田さん、三拍子高倉さん、ジンカーズ樋口さん。幸せゲストとして新婚のTAIGAさんが出演されていた。
最初は、和田さんとジンカーズ馬場さん（は「戸籍がきれいなので出演しないけど」と書いてあった）制作のオリジナルTシャツに記された結婚と離婚の年代を辿りつつ、各自の離婚理由を披露する。佐々木さんは「1回目は芸人仲間とつるむのが楽しくて愛想を尽かされたから自分が悪いけど、2回目は嫁に好きな人ができた」そうで、親権を奥さんに取られて辛いという嬉しくないおまけもある話。以降、高倉さん、和田さん、樋口さんと順番に披露されるのだけど、軒並み「奥さんに好きな人ができた」というヘビーさ。だからこそこういうライブもできるのかもしれないし、当然会場はなんとなく「かわいそう」という空気感になるのだけど、そこはやっぱり芸人さん。これまでにもエピソードとして話してきた成果なのか、つらさや悲しさがすでに哀愁として昇華されている。聴き終わった後にちゃんと笑える形へと完成されているので感心してしまった。
中盤は、新婚で幸せいっぱいのTAIGAさんを迎えた新婚1vs離婚5のトーク。時々のろけも入る穏やかなトークにバツ5チームは人生の先輩としてガンガンツッコミを入れるけど、結局幸せの強度がすごいことを感じさせられるだけのパートだった。あとなぜかネタをやらされることになったTAIGAさんの組み合わせネタ、初めてちゃんと見られたけどすごく面白かった。
最後は、各自のエピソードを入れ込んだ「ショート離コント」5本。

どうやら2回目もありそうなので、今後がどんな風に展開していくのか、幸せゲスト込みで気にしておきたい。