talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

4月15日(土)コマンダンテ単独ライブ「どーもコマンダンテです。上京してきました。ほんとかな? ほんとだよ。」@ルミネtheよしもと

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コマンダンテ上京一発目の単独ライブに行く。安田さんがまだロングヘアで黒スーツ姿だった時代から気になっていたのに、活躍し始めた頃に自分が上京し観る機会を失ったコンビの筆頭だったのでうれしい。大阪では盤石の地位を築いている彼らはルミネもさすがの大入り満員、若い女子でぎっしりの客席に満を持しての上京だったのだなと感心する。

上京直後ということでOPも二人が都心を散策する映像。出る人がシュッとしているなら映像もシュッとしてるのかと思っていたら、ゴッホ向井ブルーさん制作だったそうで納得した(安田さんとのカープ繋がりなのかもしれない)。

ライブ全編を通してのテーマ漫才、漫才5本、コント2本、相方解説付VTR、トーク、ゲーム対決、とライブでやる企画を全部盛り込みました感がすごかった。流れは以下。

OP〜テーマ漫才「引越の挨拶」〜テ「逆漫才」〜漫才1「結婚の挨拶」〜VTR「石井くんの休日(前)/解説安田」(カフェを巡る)〜コント1「自習」〜VTR「石井くんの休日(後)/解説安田」(ひたすらカフェを巡る)〜漫才2「探偵」〜テ「客席に好きな人がいる漫才」〜漫才3「天使と悪魔」〜トーク(OP撮影時のカフェ話とドームに野球を見に行く話)〜VTR「安田くんの休日(前)/解説石井」(阪神2軍の試合に行くが会場を間違える)〜コント2「マンガ喫茶での電話」〜VTR「安田くんの休日(後)/解説石井」(なんばHatch前でけん玉)〜漫才4「ケンカ」〜テ「ハイテンション漫才」〜漫才5「パンチラ」〜VTR「2人にドッキリ」(静の石井と動の安田、対象的すぎるリアクション)〜ゲーム1「傘バランスしながら○○対決」(椅子取り/ジェンガ/あっち向いてホイ)、2「中トロドン」(曲の中間を聞いて当てる)、3「たたいてかぶってジャンケンポン」(ヘルメットとピコピコハンマーが会場内に隠されている)〜ED

「探偵」での「丸いもの〜」という安田さんの独特なフレーズを別の漫才にも入れ込む石井さんのコンビネーション、「結婚の挨拶」や「天使と悪魔」など演じる役がどんどん増えてこんがらがっていくおなじみの展開のネタが満載。あるテーマをシチュエーションを変えて行う(レーモン・クノー『文体練習』系の)「引越の挨拶」では、安田さんが石井さんの真似をしながらボケとツッコミを入れ替えていた「逆漫才」、ひたすら大声を出しステージを走り回る曰く「2年分の声を出した」らしい「ハイテンション漫才」、なぜか標準語になり精一杯格好をつけるが結果COWCOW感で終わる「客席に好きな人がいる漫才」が好きだった。

そして最後の漫才「パンチラ」。ベーシックな漫才も好きだけど、個人的には「メイド喫茶」や「痴漢」のように、シュッとした二人がいわゆる「ヤバいヤツ」のネタをやる感じがコマンダンテはものすごく面白いと思っている。なので、ヤバい望みを語る安田さんを止めていた石井さんが実はよりヤバいヤツだった、というあの展開を今回も見られたのが嬉しかった。石井さんからいくつもいいパンチラインが出ていたはずなのに、しっかり覚えておかなかったことを痛く後悔‥‥。

VTRも面白かった。とにかくカフェとコーヒーの石井さん、とにかく野球とけん玉の安田さんと個々の性格がよく出ていたし、お互いのコアすぎる趣味にお互いがまったく歩み寄らない感じも最高。石井さんがカフェの店長さんとドイツのメーカーが出している「コマンダンテ」というグラインダーの話になった時、撮影ディレクターさんから「よく知ってますね」と言われて即「僕なんて全然です」と答えるガチのオタク感が見えたのもよかった。

珍しいコントや二人の性格の微妙にズレた部分、器用さなどが一通り見える内容で、上京一発目のお披露目としてとてもいいライブだと思った。単独ライブがあると常に動く努力をされている感じがして信頼がおける。もちろん期待度も大きいから、あるとなれば率先して予定に入れるし楽しみにもなる。そしてこんな風にちゃんと面白いとまた見たくなって、次のライブを探そうという気持ちにもなれる。大阪時代のように毎月は難しいだろうけど、東京でもぜひ定期的にやってほしいと思う。

#ライブメモ #コマンダンテ