4月2日（日）バカ爆走昼の部＠新宿Fu-

再び見たいコンビやトリオが揃っていたのでバカ爆走昼の部に行ってみた。

OPMCは馬稼業。前日に8年かかった大学を卒業した永田さん。おめでたいムードかと思いきや、「友達ができなかったのは留年していたからだと思ったら、おじさんの学生が若い同級生と記念写真を撮っているのを見て個人の性格だったと気づいた」という（期待を裏切らない）切ないオチでうっかり笑う。「詩のボクシング」を撮ったドキュメンタリー映画のイベントで3対3のチーム戦に真空ジェシカ川北さんや岡野さんと参加した永田さんの監督の演出話や他の2人の詩の作り方と結果の話など、なかなか珍しい話も聞けてよかった。

 

写真：女子に誤解される鈴木コウジロウ（左）／コンビニ店員の衣装もちゃんとつくるバイオニ。

写真：男前の同僚に愚弄されて逆襲するアンダーパー。

ネタコーナー前半は、日本人とフィリピン人ハーフのコンビが「海外旅行での会話」を語る漫才のガーネット、男っぽい見た目の裏を行く自分語りのフリップピン芸かわえなつき、「CAのおもてなし」ネタの漫才（あと福田さんが友達に激似で驚いた）ナガイヨル、「旅行の時の写真に（何かが）見えてた」と余白を想像させる漫談がうまい鈴木コウジロウ、「余命宣告される場面をやってみたい」漫才の人力舎感弱めアジラッピィ、「地元コンビニでのオーナーと店員」コントの3回見て3ネタ目打率が高くて嬉しいバイオニ、小道具さんの方言が利いていた「突撃前の最期の別れ」コントアンダーパー、「第2ボタンをもらう」漫才が面白くて卒業後に活躍しそうなJCAコーナーのルマンも含めた若手9組。

 

写真：衣装の印象が初見の頃から強い魂ず（左）／配役とイメージが適切すぎるシンブン。

写真：事務所ライブ以外にも出てほしい本田兄弟。

後半は、「3分だけでいい俺の夢につきあってくれ」の掴みと「子どもが好き」ネタの漫才魂ず、「雰囲気で志望校をなんとかしたい」コントのキズナ、ジャンプさんの衣装しか覚えていないじぐざぐ、一部地域にぜひ見てほしい4月の時事コント「オリンピックの用地買収」シンブン、「彼氏の浮気現場に乗り込む彼女の修羅場ネタをやるけど立場的になんとなくアレ」な感じが面白かった本田兄弟、OPでの卒業ネタがタイミング的に利いていた「座右の銘」漫才の馬稼業、言い回しにいちいち引っかかる重箱の隅を突く漫才ブルーセレブの7組。ピンにコント、漫才と幅広く見られて満足だった。
そういえば80年代からは年齢も印象も遠そうな魂ずのネタに「クラブにいる女がユーロビート好きで、とか言ってて」という件があったけど、あれは80'sリバイバル的なヤツなんだろうか。

 

後半の企画コーナーは、ジャンケントーナメント。片方が勝負して片方が罰を受けるコンビや平等に持ち回りで進めるコンビ、しぶとくあがくコンビや勝負に拘らないコンビ、と参戦の仕方もさまざま。

写真：洗濯ばさみの刑が痛そうなキズナ武田さん。

ちなみに対決に負けても何かの代償を払えば再試合になる救済システムがあり、その代償の出し方もまたさまざまだった。提供品が独特だったのは、株主優待券で景品のクオカードを2倍にするさすがの株主シンブン、「空閑さんの小道具作成小切手」をなぜか松元さんが光の速さで切っていたバイオ二あたりか。逆にけつバットの刑ばかり受けていたナガイヨルやガムテープ脱毛の刑がすごかったブルーセレブは身体を張るシンプルさで笑えたコンビ。どちらも盛り上がっていてどちらも面白かった。

 

写真：決勝戦の魂ず翁長さんvsじぐざぐジャンプさん。

優勝は救済ナシで勝ち上がってきた、ジャンプさんがひたすらジャンケンに強いじぐざぐ。クオカードや提供されたコント用小道具などをもらっていたけど、小道具はのちに返却されたらしい（「漫才だから小道具を使う機会がない」そう）。

ネタ15組に1時間ほどの企画はボリューム的にかなりたっぷりだったけど、盛り上がりが続いてあまり気にならず。むしろあっという間に終わった感のある楽しいライブだった。

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