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talulah gosh's blog

リハビリがてらの備忘録(昔のブログは http://d.hatena.ne.jp/theklf/ )

1月17日(火)Twin Tower Talk vol.1@下北沢GARAGE

音楽 お笑い

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group_inou今井さんとお笑い芸人のグランジ五明さんがMCを務めるトークライブ「Twin Tower Talk vol.1」に行ってきた。group_inouが休止中かつ佐藤さんのバンドuri gagarnのライブを見逃している私にはひさしぶりのイノウ関連イベント。

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写真:「顔写真でなくてよかった」と今井さんが安堵していた"GARAGEの愛"ことスクリーン

今井さんのお笑い好きはファンにはおなじみ、さらに打ち込み系にしては普段からMCが長めのユニットだけにこういう展開もありそうだとは思っていたけど、実際に実現すると音楽とお笑いが両方好きなだけにやっぱりとてもうれしい。ただ普段はライブで行くGARAGEでトークライブがあることも不思議なら長机にお祝いのお花が置かれた「徹子の部屋スタイル」も不思議な感じ。ミュージシャン主導かつMCのトークライブはテレビ以外ではあまり見ないだけに、客入れの段階からなんとなく不思議な空気感だった。

OP用に50秒のオリジナルトラックをつくったという力の入れようながら、登場して話を始めるや否や「あなたチョコ食べてますね?」と五明さんにツッコミを入れられ「口寂しかったんで…いやでもここでは僕がルールなんで」とマイペースさを見せる今井さん。同い年かつ187cm(今は五明さんが189cm)の2人で客席になかなかの圧迫感を与えつつも、初回とのことで前半は2人の出会いとTwin Tower Talkを始めるに到った経緯を紹介した。ちなみに五明さんに依頼した理由は「背の高い2人がゲストを囲むっていうフォルムがいいなと思って」。あと「今ではごはんを食べに行く友達」話からなぜか五明さんが蒙古タンメン中本への溢れる愛を語る10分ほどがあったりした。

大元のきっかけはTwitterでの五明さんが「group_inouがいい」とつぶやいたこと。笑い飯、千鳥、ダイアンなど(2000年代前半のbaseよしもと組)が好きで「笑い飯・千鳥の大喜利ライブ」に10年ほど通い続けていた今井さんは、その五明さんがゲストに出た回を見ていたという。「つんつるてんの着物がすごく印象に残っている。大喜利の回答も面白かった」、「音楽関係の人に褒められるのも嬉しいけど、自分が大ファンのお笑いの人に褒めてもらえるなんて嬉しすぎて普段はしないリプライをした」とかなり熱くその時のことを語っていた。五明さんは無限大ホールで「●●の60分」系配信番組があった頃は「おのれ」、少し前は「大喜利結社 黒のペン」などの大喜利ライブ、昨今ではIPPONグランプリにも出ていて大喜利が強い印象があるから確かに納得。いちお笑いファンとして出会いを語る今井さんに負けず、五明さん「僕もただのイノウのファンなんですよ! 本来はそっち(客席側)にいるはずだから隣で喋ってるのがすごく不思議」といちイノウファン(にしては厳しめのお笑い芸人らしいツッコミがビシビシ入っていたが)として語る。言うなれば「大喜利ライブに通うお笑い好き男性とライブハウスに通うイノウ好き男性の邂逅」で、なんとも微笑ましく感じられた。

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写真:今井さんは決まった文字の並びを見て「おおTTTですよ!」と喜んだらしい。

タイトルは五明さん曰く「今井さんはずるい。名前を決めるのって難しいのに『ツインタワーって言ってましたよね?』、『五明さんがいいならそれでいいですよ』って僕に全部言わせようとするんです」との一方「脚色してます…と言いたいところですが100%このままです」という経緯で決定。今井さんは大変気に入っていた様子だった。
後半はAC部を迎えてのゲストトーク。今ではバンドに欠かせないマスコットキャラクターのイルカくんと数少ないコール&レスポンス曲を生んだ「THERAPY」、もはや映像ありきの「HEART」、そして「ORIENTATION」などのPVを制作、過去には多摩美の学園祭でAC部の凱旋VJのイノウライブが行われたりと、何かとイノウと縁が深い。トークの概要は、今井&五明が各自セレクトした好きな作品1本の紹介と制作裏話、文化庁メディア芸術祭での受賞作高速紙芝居「安全運転のしおり」披露と制作裏話、某局出演時の裏話、板倉さんの卒業制作「ストライガー」と安達さんの課題作「ユーロボーイズ」と学生時代の作品披露、4人で即興4コマの制作。
特に興味深かったのは、初めて見た高速紙芝居「交通安全のしおり」とイノウのPV制作について。高速紙芝居は、10冊以上あるクロッキー帳から複数冊や小道具を組み合わせるアイデア、ある意味スポーツと言われそうなテンポの良さと息の合ったコンビ芸、さらに安達さんのナレーションに最適な声質も含め、見た目豪快ながら繊細さを凝縮した職人の作品という印象で、見ながら笑い、驚きそして感心してしまった。五明さんが見終わった瞬間に「キングオブコント出たほうがいいですよ!」と思わず言った気持ちもよくわかる面白さと完成度。
また、五明さんが「僕はイノウのファンなので…」と挙げ、最終的に依頼した今井さんと制作したAC部が制作過程を語る形になった「HEART」のPVもすごく興味深かった。元々初めての依頼だった「THERAPY」では、「面白そうだと受けたけど、明確なテーマがある歌詞ではないから実は難しそうだと思った」、「イルカをたくさん書こうというのがテーマだった」、また2作目の「HEART」も同様明確なテーマはないため「関係ない映画やドラマなどの映像をマルチタスクで曲と平行して流し、一番しっくりきた映像の雰囲気で絵を決めていった」、「新大久保で買った韓国ドラマのDVDが大きかった」とのこと。イノウは歌詞にわかりやすいテーマがある曲ではなく、何を起点に映像をつくったかの興味があったので、その部分を解説してもらえたのがよかった。
学生時代の作品として披露された安達さんの「ユーロボーイズ」は、先日のPUT release Tourのアンコールで流れていたジュリアナテイストのキャラを思わせるパラパラ風5人組の短編で「さすが個性が一貫してる…」と感心。高速紙芝居含め「どれも笑えるけどお笑いではない」という不思議な面白さが、劇画マンガから受けた影響だったと聞けたことも貴重だった。
質疑応答では「2016年買ってよかったもの」や「2017年の目標」などがあった中、「好きなお笑い芸人は?」という質問に安達さんがサンドウィッチマン、板倉さんが野性爆弾くっきーを答えていたことはとりあえず記録しておきたい。
すでに終了時間をオーバーしての「4人即興4コマ制作」は、客席からもらったお題「ダイエット」(五明さんの目標「5キロ痩せる」に関連していた模様)に対し、クジで決めた板倉さん、五明さん、安達さん、今井さんの順で1コマずつ順に描き、繋げて4コママンガを完成させる企画。フィギュアになりそうな板倉さんのおばちゃんキャラ、さすが大喜利に慣れた感じでサッと仕上げた五明さん、かなり熟考して結果3種類くらい描いていた安達さん、シンプルかつ強引ながらそれなりにオチとしてまとめた今井さん、スタンスにも絵にもそれぞれカラーが出て面白かった。こういうのはAC部がゲストならではの企画だったので、延長してでもやってもらえてよかったと思う。
終わってみれば盛りだくさんの2時間半。お笑いと音楽と映像という自分が好きなものが全部入った上に、レアな話や企画が見られて嬉しい気分。さらに1回目にも関わらず安定感と飽きさせない内容かついろいろな角度から楽しめるトークライブだった気がする。ぜひ2回目も近いうちにやってほしい。

#ライブメモ #groupinou #グランジ #AC部